会長あいさつ親ページへ

会長 原田 美佐

皆様、はじめまして。私は令和7年度公益社団法人山口県看護協会・会長に就任いたしました、原田美佐と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

会員の皆様方には、平素よりご自身の職場や各地域等で、懸命に看護業務に従事していただき、ありがとうございます。皆様の日々の看護実践や看護管理・教育等の積み重ねが、人々のいのちを守り、よりよく生きることにつなげてくれています。また、本協会活動の継続と発展に、ご協力とご支援を賜っております多くの諸先輩方、関係者の皆様方に心から感謝申し上げます。

さて、医療・介護の複合ニーズを抱える85歳以上人口の増大や、現役世代のさらなる減少に伴う医療需要の変化に対応できるよう、2040年頃を視野に入れつつ中長期的な課題を整理し、それらを達成していくための検討が求められています。

そのような中、日本看護協会は、2025年6月に「看護の将来ビジョン2040~いのち・くらし・尊厳をまもり支える看護~」を公表し、2040年に向けて看護がめざすものとして次の3つの柱を掲げました。

  1. その人らしさを尊重する生涯を通じた支援
  2. 専門職として自律した判断と実践
  3. キーパーソンとしての多職種との協働

看護職はこれまでも、目の前にいるその「人」に関心を寄せ、よく観て関わり、人と人をつなぐ役割を果たしてきました。しかし人手不足や業務量の多さなどに忙殺され、自分たちの素晴らしい看護に価値を見いだせないまま、やるべき業務に没頭していることが多いように感じています。一方、これから看護職は、人々の最も身近にいる医療専門職として、その活躍の幅を広げることや、これまでの慣習や既存の枠組みにとらわれない大胆な発想の転換も求められることが予測できます。看護職一人ひとりが、このような近未来を想像しながら、自分自身の看護に「自信」と「誇り」を持っていきいきと働き続けられるように、看護職が活躍する「基盤づくり」に皆様と一緒に取り組んでいきたいと思っております。

この山口の地で暮らす方々が、その人らしく生涯を過ごすことができるよう、本会も尽力してまいります。これからも、本会活動へのご支援とご協力を賜りますよう、皆様どうぞよろしくお願いいたします。