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広報委員のつぶやき13

投稿日時:2021年9月30日 カテゴリ: お知らせ

伯父の遺したもの

母の兄は74歳で亡くなった。元々糖尿病があったのだが、北アルプスに登山に行った後調子を崩し、あっという間に亡くなってしまった。若いころから登山を続けており、日本百名山はもとより、キリマンジャロやヒマラヤ、南米縦走など世界の有名な山にも登りに行ったような人で、母も立山などに連れて行ってもらったことがある。

葬儀には山仲間がたくさん訪れ、彼が持っていた色々な山道具は仲間の皆さんが形見分けに持って行って下さった中、手元には柄が木製の古風なピッケル、登山用のストック2本、熊鈴2個、リュックなどだった。いずれ年を取ったら皆で住もうと故郷に用意してくれていた家に暫く飾ってあったが、そろそろ片付けようという事で私が貰い受けた。

私自身は変形性関節症があって激しい運動は避けていたが、昨年THAを受けたお陰ですっかりパワーアップし、とうとう登山を始めた。伯父のリュックは大きすぎたので自分で新しいものを購入し、熊鈴をつけ、ストックを突き、伯父と一緒に登っている気分でえいほらえいほらと月に2~3回近郷の登山を楽しんでいる。伯父の行っていた3000M級の山に行く実力はまだまだ無いけれど、北アルプスの奥穂高岳は憧れだ。瀬戸内で生まれ育った私に3000Mの高度の酸素の薄さなど想像もつかない。それでも死ぬまでにナマで奥穂高岳を見たい!と願いつつ、今度の休みはどの山に登ろうかなと今はそれが最大の楽しみである。

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