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会長 西生 敏代

会員の皆様には、平素より協会活動に温かいご支援・ご協力をいただいておりますことに対し、心から感謝申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症は5月8日には5類に変更されたところですが、この3年以上に渡る国難とも言えるコロナ禍や、近年、頻発する大災害等の厳しい医療現場で「命」と向き合い、懸命に使命を果たす看護師の姿に対し、社会からは敬意と大きな期待が寄せられているところです。

また、超高齢化社会の到来に対応すべく政府が進める地域包括ケア等を含む各種社会制度改革等は、長期にわたる感染症により大きな変更を余儀なくされています。

このため、山口県看護協会では、緊急事態下に顕在化した課題を、平時から取組むため、危機的状況下でのマネジメントや感染管理・人員確保等による、安心・安全な看護提供体制の整備を進めてまいります。

具体的には、感染管理認定看護師が、クラスター対策で高い効果を上げたことから、こうした専門看護師、認定看護師の活動の場を広げ、地域全体の看護活動の体制強化を行う「認定看護師等活躍推進事業」に取組むことといたしました。

また、地域包括ケアが制度改革の中、高齢者のみならず子ども・子育て世代等へと拡大されることから「全世代」を対象にできる「看護力の強化」に向け、コロナ禍により一時停滞していた、協会支部単位毎の地域連携機能の強化に、一層、取り組んで行きます。

さて、4年ぶりの通常の参集形式での開催となる令和5年度通常総会を迎えるにあたり、こうした社会情勢を踏まえ、事業計画の重点方針につきましては「全世代を対象とした地域における看護力の強化と連携」「看護職の確保と定着の促進」「看護の質の向上とキャリア形成の促進」「組織力の強化」「地域における健康危機管理体制の強化」としました。

会員の皆様とともに、行政機関・関係団体間等の連携を深め、最も身近な専門職として、地域の皆様方が安心して、その人らしい生活を営むための力となれように取組を進めてまいりたいと考えています。

今後とも、本協会が看護職能団体として「生きるを、ともに、つくる」( 日本看護協会タグライン) の役割を果たしていくため、社会変化やニーズに応じ、適宜、適切な対策を講じてまいりますので、会員の皆様方のご支援、ご協力をお願いいたします。